この講座ってどうよ?

上記の友達と話していたとき、彼女は3年次編入なのだけれど、お茶大に来てわずか半年で、しっかりこの大学の特質を掴んでいた。

まず、ジェンダーを女子大で行うことについて疑問視していた。女しかいない教室で伝えられる内容は、既にジェンダーバイアスがかかったものである、と。女に向けた内容を女に理解できるように解釈しているわけだ。では、それが男にも理解可能な内容なのかというとそれがこの大学では判断できないのだ。これは結構問題かもしれない、と思った。

あと、私の所属する講座は建前としては「ジェンダー」をかなり意識し、生活における社会学を学問するというけれど、その「ジェンダー」を学ぶことを学生は嫌がっている、うんざりしている。入学当初の方がまだましだった。今では「ジェンダー」を学びたいと思っている人は2名程度という現状。
このことに対して、彼女は「そんなにも学ぶ意欲を失わせる授業って問題じゃない?」という意見を述べていた。

私ははっとしたよ。だって興味がない/を失ったのは学生の問題意識の低さや、ジェンダーバイアスによる不利益を実際に体験したことのないのが原因だとおもっていたから。
やる気を失わせる授業 すごいフレーズ。
でも、確かにそうだよね。ジェンダーから離れていった人は今は何かしらに興味をもって研究しているわけだから、その何かしらを教えていた魅力的な授業が存在したわけで、ジェンダー関係の授業はそうではなかったと。

教授の今までの授業は逆効果だったというわけかぁ。講座の存在目的が脅かされている事態にあるというのに、危機感がない授業をこれからも続けるのだとしたら、学校案内のパンフレットを書き直したほうが良いよ、と思ってしまう。真面目にジェンダーを学ぼうとした人がかえってジェンダーを嫌いにならないように。