旅のまとめ

イタリア人≠陽気

働く人を見ていてそう思った。
イタリアは、決められた労働内容以外は一切しない。
定刻終了。休み時間はしっかりと。笑顔で挨拶なんてないんです。
レジに自分でかごから出して、レジ袋に自分で入れるの。
お客であろうと他人の仕事は手伝わないの。
自分で落としたくせに商品に対して怒っているの。怖いよ。
うわ、落とした山盛りのパンを拾って何気に商品ケースに戻しちゃだめでしょ!
わあ、イチゴのジェラードアイスをすくったヘラをヨーグルトジェラードの中に突っ込まないで!
マネキンさん、試食用のチョコレート食べていいの?仕事中ですよ。
学生に物乞いしないでね。『私も貧乏です』

イタリア人の仕事に対する姿勢を日本人も見習ったら、きっと過労死なんてなくなると思う。でも、きっと日本が築きあげた信頼はなかっただろう、とも思う。
でも、私はそんなイタリアが好きよ。
落書きばかりの荒れたミラノの町は怖いけれど、お店の昼休みが長いベネチアの悠長さに驚いたけれど、好きに生きているところがいいなぁと思った。

余談だけど、大切なこととしては、モッアレラチーズ0.50ユーロ (約75円)と、日本の3分の1。カプチーノも安い。ガラスペンも安い。好きなものが安い国というだけでも、イタリアの株があがったのだった。

自分で観光しただけあって、市民の生活に沢山触れる旅だった。
初めての海外旅行は案外いいものだった。

おしまい。