飛鳥山

王子駅から徒歩数分にある飛鳥山にて、家族でお花見をした。
沢山の食べ物を作って持っていった。
苦労して作って、持っていって、皆で食べる。

弁当をもって行くということは、面倒なことだけれど、市販の加工食品とはおいしさが違う。幸せの度合いが違う。
まあ、確かに家族いっしょに食べれば何だっておいしいかもしれないけれど、『お弁当』の魅力には劣る。
なぜかというと、お花見などの行事における『お弁当』は家族の大きな興味・関心事であり、よって食品調達から食品加工、運搬、食
べるまでの全ての過程を常に家族と会話をしつつ弁当の完成まで協力するからおいしいのだ。*1

こんな素敵な共同作業はないと思うのだけれど、少なくとも飛鳥山に訪れている団体や家族は手作り弁当が少ないように思えた。
そこで、わたしは妹と手作り弁当持参の家と買った弁当の家の比率と分布状況について実地調査をしてみた(ただ歩いて観察した)。
<弁当現地購買型>
食品の種類:マクドナルド、ピザーラなどのピザ、ケンタッキー、コンビニ弁当、コンビニのおにぎり・サンドイッチ・手巻き、市販のオードブル、すし、刺身、お菓子、不二家のケーキ、スタバ、屋台のカキ氷、たこ焼き、焼そば、おでん、その他を購入していた。
団体の性質:若者(10代〜20代)の団体、カップル、若い家族、小さい子どもづれの家族、とてもとても大きな集団、山のふもとに陣取っている人たち、幸薄そう、落ち着きが無い、身軽。

<弁当持参型>
食品の種類:おにぎり、いなりずし、何らかの惣菜、お重、お弁当箱、タッパーに入っているので何が入っているのかよくわからなかった。コンロを持ってきて鍋。
団体の性質:小規模の家族、老人がいる家族、会社の花見、カラオケセットがある、山の上部に陣取って気合の入っている団体、幸多そう、のんびりしている。

当然といえばそだけれど、桜を楽しむ心が弁当を充実させる、弁当を充実させる心が家族をまとめる、家族が桜の下に集まって自慢の弁当を広げれば、それはまた楽しくなるのではなかろうか。

食と文化、大切だよ。

*1:専業主婦が1人でせっせっせっせと家族のためにお弁当を作ったとしても、それを食べる家族が母親に感謝して食べる、喜ぶのならば家族円満につながるだろう。専業主婦は無賃金といえども家事が家族内できちんと賞賛を得ることができれば、社会的に地位が低くともまだ救われていると思う。(本当なら、家族皆で作るほうがよいとわたしは思う。自分が作ったものを人に食べさせる喜びを学ぶ、おいしさを共有することができるという点で、母親や妻が料理を担当するよりも優れていると思うから)