朗報?! 経口避妊薬を服用していた妊婦は健康な赤ちゃんを授かれる  そうです。

2004-10-04 01:10:49
妊婦260人とその新生児を対象にした試験から、経口避妊薬を服用していた妊婦では胎盤と共に新生児の出生時体重が重くなり、その結果健康な赤ちゃんを授かれると分かりました。
2004年9月のBr J Obstet Gynaecol(BJOG)誌に発表された研究成果です。
体重が重くなるのは血液中のエストラジオールやプロゲステロンレベルに相関があると考えられました。
Bio Today.com

情報元
A prospective study of pregravid oral contraceptive use in relation to fetal growth

服用/非服用での胎児や胎盤の重さについて平均や散らばり具合を出している(信頼できる値かどうか計算しようと思えばできるのかな。)
それと、面白いと思ったことは、被験者の属性。

Population Two hundred and sixty Caucasian pregnant women, with a mean age of 31, and a parity of no more than two. Seventy-nine percent of the women were pregravid oral contraceptive users.

被験者のうちの79%が経口避妊薬を飲んでいる。
日本はどうだろう。
「日本では承認から5年経ったが、低用量ピル(OC)の使用率が依然として1%前後にとどまっている」という。低用量ピルのさらなる普及を目指す「OC推進プログラム」が発行した「承認から5年、データで見る低用量ピル」によると、

●世界中で1億人の女性が使っている低用量ピル−日本での普及率は0.8%から1.4%
 低用量ピルは1960年に登場して以来、現在世界中で1億人を超す女性に使用されています。国連が発表した「世界の避妊法2003」によりますと、ドイツではピル服用者が58.6%、オランダでは49.0%、ベルギー46.7%と先進国では高い普及率を示しています。一方、日本で現在低用量ピルを服用している女性は19万人から35万人と推計され、生殖可能年齢人口から算出すると、0.8%から1.4%程度にとどまっています。
JAMIC MEDICAL ISLAND

まぁ、そんなもんとおもってましたよ。
私ものみたいのみたいと1年以上前から思っているのだけれど、病院に行くのが面倒でいっていないのだから。

そのほかにも面白いデータがある。

●月経痛の社会的費用は年間およそ1兆円
 厚生労働省の研究班調査によれば、20歳から49歳の女性の27%が鎮痛剤を飲まないと日常生活を普通に営むことが困難であり、6%は飲んでも寝込むなど生活に大きな支障をきたしていることが明らかになりました。さらに、その労働損失は半年で1890億円、医療費を含む社会的費用は年間およそ一兆円に相当することが分かっています。少子化が加速する日本において、今後、労働市場における女性の役割はますます増大するものと考えられます。

まず、驚いた。27%の女性がバファリンとかそういった薬にお世話になって、6%はそれでも効かずに寝込んでいるということに。ほんとうに驚いた。私は薬が嫌いで飲まないから。腹痛なんて気のせいだっ忘れちゃえってことにすれば治るもんなんだけど、メンタルなもんだと思っているのだけれどそうも行かないのかな。そうもいかないほど生理は負のイメージが着いて回っているのかな。

損失の計算しちゃうんだね。これ、面白いね。一体どうやって算出したのだろうという疑問はさておき、「今後、労働市場における女性の役割はますます増大するものと考えられます」という前提で、月経痛が日本経済にとってマイナス要因になると言っているなんて。単に”生理休暇が会社にとって大きな損失なのだよ、無駄なのですよ”と言っているのではなくて、大げさではあるが、女性の労働価値を高く評価しているという視点が、変わったな、と思った。
しかし、このようなデータをわざわざ出した事から考えて、もしも会が”労働損失を防ぐためにも女性にピルを飲んでもらいましょう!!すすめましょう!!”とピル推奨の根拠の一つとしているのならば、それはそれは大変気持ちの悪いことだと思うのだ。去勢手術をされた犬のような気分なのだ。