医師を装い「中絶手術」大けが負わせた疑いで男逮捕 (12/3:asahi.com)

インターネットサイトで知り合った妊娠中の女性に対し、医師を装い、中絶手術と称して刃物で腹部を切り、縫合などしたのだそう。

 県警によると、当時妊娠7、8カ月だった女性が、医療関係の相談サイトに「中絶したい」と書き込んだ。これを見た山下容疑者が女性にメールで応じ、「この手の手術は何度もやっているから慣れている」などと言って信用させていた。山下容疑者は医療に従事した経験はないという。

ここには色々問題があるけれど、敢えて女性の立場からこの事件が起こった背景に注意したいなと思うのだよ*1
つまり、妊娠7,8ヶ月になるまで中絶できなかったこととインターネットを通じて裏の世界に頼ろうとしたことから、経済的問題、情報・知識が充分にえられない教育環境と周囲の理解や助言が得られない状況、などが考えられるわけで、この女性のとった行動に対して単純に非難することはできないと思う。
たとえば、なぜ妊娠7,8ヶ月までほっといたのかについて、ここで知ることが出来ない。全くの知識不足や相談相手不足ゆえの行動かもしれないし、反対に、妊娠22週以降は人口妊娠中絶はできないことなどを知ってはいるが、それ以上に闇で下ろす理由があったのかもしれない。そこにはジェンダーの問題が重なっているかもしれない。
どういった背景化わからないので何もいえない。
一方的な見方から決め付けないこと。
脚注に載せた引用サイトのような意見を読むと、「女性と胎児は無事だった。」という新聞の言葉も、なんだか皮肉に思えてしまうのは考えすぎか?

*1:「切った男も悪いけれど、きちんとした医者に行かなかった女も悪い。ネットから相談→手術する医者が何処に居るよ……(´Д`)っていうか、出産が嫌なら中絶が必要なことをするな。」(「それは或いは去り行く者の調べ(それ或)」ttp://d.hatena.ne.jp/raw_cocoa/20041204)なんて女性のみに妊娠から中絶全てのの責任を負わせるような発言をする人もいるので。