女は男を批判してはいけないし、批判できない。

思うに、女性のコメントが少なすぎる。

私を含めて他の女性も*1、男性のブログに対してコメントをしないし、ましてや批判など…。

なぜ、女性は男性のブログに対してコメントしないのか。
女性作家についてかかれたものだが、非常に参考になるので引用する。

男と女のモデルでありライバルある

女性作家はたとえフィクションのなかであっても、本心をさらけ出すとはかぎらない。女性作家は何でも書きたいことを書いたと思ったら大間違いである。彼女たちには、絶対に破ってはいけないタブーがあった。それは、男を批判してはいけないというタブーである。

[織田元子フェミニズム批評』1988:p33](強調は筆者による)

なぜ、女は男を批判してはいけないのか?

女は男に対する怨みと同じだけの男性賛美と男性的世界の憧憬があるという*2
しかし、こうして女性が男性と同じ物を欲望すると言うことは、女性と男性は「ライバル」同士にならざるを得ないということになる。ゆえに、男性に対する女性の気持ちは、憧れ(同一化)と憎しみ(怨み)の両極を絶えず振り子のように揺れ動くという、アンヴィバランスな状態で常にあるという。


…あこがれているけど、憎らしい……

私には良くわかる。

(女の文章で書かくが)私は「男は嫌い」と言いながら、女の友人よりも男の友人に多くを語り、語りたいと思う、という事実がある。
反対に、(一部の)喪男とか男の非モテが事実として、戦略として女を徹底的に批判するのは、やはり、「男」だからできることでしょう?そこに女への憧れ(同一化)は見られない。

レッツ☆女の書き込み

ということで、私は、
女の文章の良き共感者になりたいし、
男の文章の良き批判者になりたい。

*1:id:jituzonさんは別ですね。尊敬しております。

*2:そのメカニズムは、ジラールの模倣的欲望の理論に応用できるそうだが、私は表面的にしか知らないので、省略。また今度。