介護体験日記

今日は
●しいたけの原木の運搬 越冬準備
●しいたけの袋詰め、販売
●植木のポットに袋入りの土を詰め込む
●給食係
●先生と話す

今日は就労準備科は農業班とともに行動した。
この学園では大規模にしいたけ生産をしているので、その作業も容易ではない。林の中を原木を担いでUP・DWNするのは一苦労。
でも外の作業は楽しいね。

私は8:30〜16:00まで学園にいることになっているので、素直に16:00ぴったりに帰っていた。しかし、それが他の先生方に怪しまれていたようで(体験記録を書かないのかとか、先生と会話をしないのか)、帰りがけに農業班の先生2人につかまって、少々お話をすることに。

「何でも聞いて」と言うので、すこし抵抗を感じながらも以前からの疑問「知的障害者の方は投票はどうしているのか」を先生に尋ねた。知的障害があるといえども当然投票権は存在するが、投票するかどうかは親の判断によるため投票しない人が多いという。そして、親に連れられても投票に行く人は、社会に対して感心を持っているし、そうでない人はいつまでも関心は持たないそうだ(しかし、投票したとしても自ら情報を得て判断することはできないので親の勧めた人や政党に投票するのだが…。)
参加することに意味がある、とはこういう場合を言うのではないか、と思う。選挙権が与えられ、それを自ら行使することが、どれほど彼らを社会人として、日本国民としての自覚、責任を与えることか。

先生が「彼らの社会はここ(施設)だ」「施設から出る見通しは基本的にはない」という言葉にどきりとした。

なんだか、未来が無いように思えてしまったが、それは私が彼らとは違う時間の流れで生きているからだろうか…。