生身の負け犬

はてなキーワードリンクを辿って、負け犬の遠吠えについて言及しているものと、アマゾンのレビューをざっと読んで感想の傾向を掴んでみた。

本当に簡単。

否定的・批判型の感想を書く人
勝ち犬負け犬の二項対立(ジェンダー規範、性差別を含む)に全く共感がもてない、理解不能状態*1、鈍感・楽観的*2。筆者本人の問題として考える。

肯定的・絶賛型の感想を書く人
共感が持てる。置かれた状況を想像できる。理解できる。
(当事者、当事者を知っている人、事前に女性の職場や地域社会での地位などについて何らかの知識を持っている人が多い)

というかんじだった。
本当に、好き嫌いがはっきり分かれている。

せっかく本を出しても、「私、考えが変わりました!」「大変な社会です!」というようにはならないだろう。むしろますます溝を深めるのではないか、負け犬が確固たる地位を持ってカテゴライズされてしまうのではないか、と思ってしまう*3

*1:たとえば、自由の履き違えだ、少子化を心配する、勝ち犬だって幸せではない、勝ち負けにこだわるのはナンセンス、なぜ結婚や子どもを持つことが勝ち組なのかとか

*2:鈍感や楽観的とは、「気にしなければいい」と言い放てること

*3:本文中に出てきた、負け犬ファッション市場がない、ということを思い出す。きっとそのうちできますよ。負け犬は、服装から判断できるほどに一様の性質を持つそうなので。