フェミニスト叩き本 VO.1 〜母がだいしゅきなの〜

わたしは、敵の思想、主義を学ぶことを怠らない。
決して偏った意見に陥らないよう、自己点検しているのだ。
心は広く、来るもの拒まず。それがわたしのポリシーさっ☆
でもね、たいした反論している人はほっとんどいないんだよ。

少しはわたしを満足させてよ!!!

とは言いつつも、それでもわたしは進んでバッシングを読む。
だって、ストレス解消になるんだもん。
これはある種のパロディさ。あ、ポルノかな?自分の性指向を語るだけの日記かもね。
内面や趣向をさらけ出すだけの、恥ずかしい文章。

さあ、今日はどんな本が出てくるのかな?

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『妻をみなおす』小嵐九八郎 ちくま新書 ISBN:4480061606

こりゃまぁたまげたよ。
最近の女、特に戦後の解放からおんなはおかしくなたとさ。女が醜くなったとさ。
日経新聞じゃないけれど『女は変わった、男はどうだ?』と聞きたくなるよ。
そして、女を非難したかと思えば女にたぶらかされたそうな太宰治石川啄木を非難して…
まったく威勢の良い男だ。
と思いきや、本書の格の部分に迫るにつれてその威勢のよさはかげりを見せ、ついには本性を現す*1
『マザコン男』
これが全てである。
ザコンの擁護、母の擁護、それに尽きる。妻にもママの要素を見出す。
ママでない女は女ではない。女はみんなママ。
ここまでのこだわりよう。
きっとこの人はとても弱い、自信が無い人なのだと思う。
自己を認めるのに、母親の賞賛が必要なのだ(実際、自分のことを励ましてくれた女のことを”好きな女””いい女”と言っている。そうでない女、つまり自分を認めてくれない非難ばかりする女はきらいなだけ)。

また、ひどい文章やひどい表現が多く、いったいよく発売されたものだと感心する。


この本は25〜55歳の男性を読者として想定しているそう。若者はこういう類の本は買わないのだそうだ。

この年齢の男性は共感するとでも思っているのか?
だとしたら、わたしがジェンダーを学ぶ価値はあるというもんだ。

*1:本性を示さなくたってわかっていたけどね