教育実習 終わりから数えて4日目

[study]残り3日にして、乗りを超える
今日は授業を聞かない、まさに学級崩壊レベルに陥っているクラスを担当した。
ごみや物で山盛りの机、歩き回る奴、数人で集まっている奴、何かを食べている奴、ごみで踏み場の無い床、とにかく暑い部屋、外の音、教室中のざわめき…
これが授業開始後に教壇に立って目にした光景。
こういう状況であることは知っていたので、かなり構えて挑んだのだけれど、やはり唖然とした。

以前、このままで授業を始める教育実習生もいたが、私はそうはさせたくなかった。
無視するとか、怒るとか、やる気の無い奴らがさらにその深みにはまってしまうようなことはさせたくなかった。
だから、『教科書だしなさいな』と言えば無言で斜め下方からにらんでくるような奴相手に、普通なら怒って怒鳴るかしているだろうけれど、(生徒も好きでこんなにやさぐれているというわけではないので)決して怒らない。コミュニケーションとるしかない。親身になって話を聞く、”敵ではない”それだけ、それだけ伝われば授業に向かうはず、そう信じて数分格闘。そして成功。
いったん、こちらに集中させれば、もうこっちのものだとそのままテンション高めで(私の授業を観覧していた友達は、千田さんが怖かったと言っていたが…)挑んでいった*1
いやはや、気を張っていたからか疲れた。けれども楽しかった。
いつも授業中は先生の話を聞かずに集まっている生徒たち、かなりの活躍をしていた。楽しそうに授業に参加してくれたのが本当に嬉しかった。
今日はいろいろと反省するところもあったのだが、それを差し引いても十分に満足の行く授業が出来たと思う。
よかったよかった。






家庭科って面白いですよ。


生活レベルって、=簡単 というわけではないのです、サイエンスです。
生活からサイエンスへとダイナミックに拡張するとき、その過程を皆で共有・発見したとき、家庭科って面白い!と思えるのではないかと思います。
今回の脂質の授業もそうでした。
たとえば、
どうして脂肪には常温で固体(飽和脂肪酸)、液体(不飽和脂肪酸)があるのか。
わかります?
トリグリセリドとジグリセリド。エコナはどうして志望になりにくいか?
知ってます?

ほんと、面白いことが多いです。伝えたいことも多いです。


残りの教育実習の期間中、家庭科の面白さについてあと3回お伝えしたいなと思います。

*1:この高校の家庭科はとても創造的な授業を添加している。私の作成した授業も、単なる教科書の内容の伝達ではなく、単元の内容を構造的、科学的に説明したり、授業に関する余談が多い。裁量の大きい授業。