内助の功:20代の妻5人に1人、言葉自体も知らず−−象印マホービン調査

17年前からの調査企画だそうで、今回の調査と17年前とので比較している。(首都圏に住む20歳以上の妻300人。87年も同様)

●「内助の功」(夫が外で十分に働けるよう妻が家庭内で夫を援助すること)という言葉を知っているか
「知らない」17年前…1人 今回…20人、7% (特に20代では23%と多い)

内助の功を普段意識しているか
「全く意識していない」17年前…11%  今回…26%  (特に20代では45%と多い)
「いつも意識している」17年前…6%   今回…6%

内助の功について、肯定派か否定派か
「肯定派」17年前…50%  今回34%
「否定派」17年前…15%  今回33%

●「これが内助の功」だと言えるものがあると回答した人に、その内容を聞いたところ、「家事全般をやっていること」が最も多く、前回多かった「何の心配もなく仕事に打ち込める環境づくり」や「夫の会社の人との交流、接待」と比べて様変わりしていた。

ですって。
一瞬、言葉を知らないという事実について笑ってしまったけど、これ、そういう話じゃなくって。知っている/知らないでこんなにも生き方や関係に差があらわれるとは、この言葉が持つ力、規範性に驚かされるものがある。

さてさて、内助の功ってことばのイメージ、皆さんあげてみよう。
昭和。能面のような顔をしている夫婦。寒々しい廊下。仏壇。割烹着。敬語。暗い暗い。息苦しい。女は生き人形。どこが魅力的なんだ?
内助に功を認めて、家庭に女性を縛り付けていいこと無い。女は女で夫の出世は私の手柄よとほくそえむ、そんなメンタリティが形成されるしかないんだよ。後ろでつつましく控えていて毎日の食卓は必ずヒ素で調味♪だよ。
ほんとにもーほんと暗い。
現代はどうなんだろうね。チャーミーグリーン的夫婦の間にはそれ相応の内助の功があるのだろうか。近年は?
もういいよもういいよ。
差別意識に基づいた性別役割分業を美化する言葉なんて死語になればいいのだ。