地域が「ニート」を救う:玄田 有史(12/11:asahi.com)
高度情報化社会によって身近な情報すら「実感」できなくなった。働くことに自信のない「ニート」は、生きるうえでの本当の情報を身につけ自分に自信を持つ必要がある。自分の地域に足を運んで得る情報は貴重なものである。よって、ニートに限らず生きにくさを感じている人を地域が受け入れてほしい、今こそ地域の力が必要である、とのこと。
玄田先生は「私の専門は、労働経済学だ。どうすれば皆がハッピーに暮らせるのかを愚直に考え続けるのが経済学。そのなかで誰もがハッピーに仕事をできる社会を考えようとするのが労働経済学だ。」と述べる(結構びっくり。私のゼミの先生とは大違いで…)。
わたしも同様に物事は良くなるほうへ考える傾向にはあるが、今まで地域の繋がりに希望を持つことについては少々ためらいがあった。
しかし、今年の台風や地震では、災害発生直後から全国各地から市民が救援に駆けつけ、全国各地で募金が行われ、国ではない、人のつながりというものを感じた。こうした震災でのボランティアの自主的且つ見返りを求めない他者への施しを見聞きした。だから、そうか、地域にも期待してもいいのかもしれないなと思った。草の根のない人びとがあつまる地域であったって、そこに生きる限りは共通の事柄があるはず。それが福祉だったり、教育だったり、ニートだったり何になるか分からないが、ボランティアの時の気持ちのように他者を思いやる気持ちが発生すればいいのにな、地縁じゃぁなくて人と人との関係だねって、ちょっと夢想してみた。
徹夜明けで夢見がち。