さらに追記

コメント欄が長いのでこちらに、私がどのように考えてこれらの記事を載せたのかについてかいておきます。

ストレス発生とそれに関する疾病のメカニズムについて、私は専門ではないので詳しく知りませんが、経験的に考えてもストレス発生にはストレスの元となる対象とそれをストレスと感じる基盤が自分自身に形成されていなければ生じないということは分かります。
確かに、強迫性障害・依存症から考えている医師の記事でもこのことが確認できました。(「強迫性障害・依存症・・・その5」http://chigatta.exblog.jp/1516556/ :『違った視点で眺めてみよう』より)
ここでは、ストレスの受容には限度があるとしてそれを器に見立てて説明をしています。
そして、器からストレスがあふれないようにするには(疾病に発展しないようにするには)

1、「器」を大きくする
2、「出来事」が起きないようにする
3、「出来事」に対する受け止め方(フィルター)で「ストレス」を減らす
4、貯まるストレス以上に「ガス抜き」を行う

という対策が考えられるとしています。
ここで、身体に関する言葉から受けるストレスの男女差についての研究に戻って考えますと、この研究が求めていることは、現在不可能と考えられている1に挑戦することか、あるいは3で「抗うつ薬や、頭の働きを鈍くする抗不安薬抗精神病薬が「悪循環を断つ」働きと重複して作用」させる等の医学的な方法を考案することであると考えられます。確かに、このストレスに関する研究によって、摂食障害の治療のうちの一つとして薬が使われるよう開発されるのは必要なことだと思います。
しかし、私は、4が一番よい方法だと思います。つまり、摂食障害の場合ならば身体にこだわりすぎるのをやめて、自分が「本当にやりたいこと」を探し、できるようになればこだわりも解消されるということです。女性が美しいことに非常に大きな価値を置くような社会を変えることは容易なことではありませんから、その社会とうまく付き合うことができるように患者さん自信が価値観を変えること、それがその後の本人の人生にとっても好いはずです。
このストレスに関する研究は、今回の報道で男女で比較して反応の差異、すなわち脳の構造の差異が発見されたという形で情報が一人歩きしてしまいましたが、しかし、研究途中でありながらもわざわざ男女の差について発表するだなんて、慎重さに欠けすぎではないでしょうか?というより、その裏にある真意について、つまりヒステリーと同じで、摂食障害も結局は”女”性特有の病気としか考えていないのではないかと疑わずに入られませんでした。
(お金を払えば読めますが必要もないので)アブストラクトだけしか読んでいませんが、genderと記述していたとしても、それは生物学的男女を対象とした研究には違いありません。genderを男と認識している女性、またそれの反対、さらには異性装者などなど、カテゴリー化されていない人までを含めて、つまり、genderを超えて研究してほしいと思います。
そしてその結果から、どう科学が行動を起こすのかみてみたいです。