町田康

たまに思い出したように読む、町田康
パンク侍、斬られて候
またまた。めちゃくちゃな展開で頭がもんもんとする…。
さて、どこに着目したらよいのかしら。腹ふり党の襲来をでっち上げ、あれよあれよと言う間に現実化にこぎつけた掛という侍?
カリスマの説法によっていとも簡単に馬鹿さを表現するという「腹ふり」の虜になった民衆の様が、大衆文化を皮肉っているようで面白かった。太鼓のリズムに合わせてトランス状態で腹ふりをする民衆が、オリジナルでない異様な動きにオリジナリティ見出し、同じリズム刻んで異なるリズムを排除する。次第に過激さを増し、自他の区別がつかなくなる様は、モッシュのよう。
しっかし。話がごちゃごちゃ。色々盛り込みすぎ!!!