衝撃の一言
とあるファーストフード店のイートインにて、高校生男女の会話より。
男子 「俺、今まで生きてて人のことを一番好きになった。」
この時、ちょうど私は宮沢賢治を読んで心が澄み切っていたのか、あるいは自分の心のよどみを再認識していたのか、この言葉を聞いて非常にドキリ(ギクリ)としました。ギクリとしたついでに、私は今までそのように思ったことがあるのだろうか…と過去を振り返っていたのですが、なんと、「好き」という気持ちについてのはっきりとした記憶がないのです。小学生の国語の教科書にあった『赤い実はじけた』という経験がないのですよ。
私にとって、恋愛は学習するもの、でしたから。
だから、
男子「俺、付き合ったことなんてないからわかんねーよ。」
てことは、私には、全くなかったのです。
しかし、その割には、モテの技術を会得、実践しているわけではないので、恋愛について未だ妄想の域から脱していない、かもしれないし、そうでないかもしれません。分かりません。
でも、私は、たとえモテの技術の内容が的外れであっても、頑張っている人の方が、例えば「頑張んないで素なのが一番ですよ、中身が大切なんですよ」と居直っている人よりも、恋愛において真っ直ぐで(単純)で、個人的に好感を持っています。個人的な好みで、そう思いました。