「これ以上コメントしない」

asahi.com: 「これ以上コメントしない」 中国副首相問題で官房長官

細田長官は「コメントの一部が先方(中国側)に伝わり、向こうもそれにコメントする現象が見られる。事細かに反論したり、理由を聞いたり、非難したり、責任を問うたりしないことが適当だ」と説明した。

中国副首相突然の帰国から細田長官の「コメントしない」までのやり取りは、まるでトラックバックのよう。
〜〜あ、トラックバックだ。でもなんで投げられたのだ??
相手が面と向かって言ってこないし、もちろんこちらからも問わないよ。
あ、相手は何か批判を言っているようだね。けれど、喧嘩を買うほど暇じゃないし、他人にとやかく言われる問題じゃないんだよね。
面倒だから、無視しちゃえ!〜〜

いいのかなぁ、無視して。その批判は、君の知らないうちに市民権を得て、君はこの世界から糾弾されるかもしれないよ。

今日の朝日新聞の社説「日中関係 ああ、なんと不毛な」で書かれていたように、靖国問題を「内政問題」として切り捨ててしまうのは、無理のある話だと思います。

侵略戦争の加害者である日本が戦死者をどう追悼するか。そのやり方をめぐって被害者が感情を傷つけられていると言うなら、そうした思いを解く努力をする道義的な責任は加害者側にある。
ましてA級戦犯の戦争責任は、日本がサンフランシスコ講和条約東京裁判の判決を受け入れたことで、国際的に決着のついたことである。その責任をあいまいにする靖国参拝に、当事者でもある中国が不信を表明するのを「干渉」とはねつけるわけにはいかない。

もっともな意見です。
他者についての想像力に欠けている政治家たちの言動、政策に注目してゆきたいです。