旅日記5日目:出会い2

とある場所で先週刑務所を出たばかりの17歳の男の子に出会いました。なんでかわからないけど(私を十代だと思って話ていたからだろう。)仲良くなって一緒になか卯で牛丼を食べました。部落にすんでいること、少年院と刑務所の矯正教育や訓練のことを教えてもらったり。17歳にして経験豊富すぎ。私が幼く見えるのも分からなくない。つぎは族に入りたいと言うので、また戻らないでほしいなあと思いつつも、止められるような立場じゃないので。


理論とか道徳とか規範とか法律とか善悪とか、教育とかカウンセリングとか自己分析とか、現実的に適応させるべき対象の前では無力で無意味だなあと思いました。近い未来も将来も選択肢がはるかに少ない人たちが自分を高めようと思うとき、逸脱に目を向けるのは当然だし、本人も理解してやっているんだから。

彼が
「あんなに中で厳しくしたら、出たら反動で遊びまくる。もっと自由にしてくれれば違う」
ということをいっていました。
単純に反動をエネルギーの発散ととらえちゃいけないのであり、反動で遊ばなくてはバランスがとれないほど、彼らのいきる世界と少年院の理想は違うということなのでしょうなあ。

切ないといいか、やるせないというか、つきつめると各種憤慨を感じました。