「情報化社会論は社会のしくみの問題を技術の問題にすりかえている」
ノイマンの夢・近代の欲望―情報化社会を解体する (講談社選書メチエ)
- 作者: 佐藤俊樹
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1996/09
- メディア: 単行本
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この罠から得た教訓
- 身近で具体的な技術を扱うこと
- 社会的なコンテキストに目を配ること
- わからないことはわからないということ
が必要ということ。
これは、情報化社会論に限らず、学問に限らず、対象を考えるにあたって必要な考えだとおもう。アナロジーではなく、論理的な考察を行うこと。たとえ結果が間違っていたとしてもその考察は一つの思考実験として十分に面白い。きちんと考えることをせずに、予測できないものを予測してはいけない。そして、もしも「○○になってほしい」と述べたければ、自分自身の願望として真正面からそう語るべきであるということ。望むということは、その方向を選択しているのであって、そのことを正面から認め、責任を持たなければならない。それをせずに、自分の選択を他の事物のせいにする責任回避の姿勢は問題だ。
う?なんだかこれって恋愛にも似ていない?ひゃ。
類推、予測、願望で罠にとらわれ、責任回避で深みにはまる。
惑わす魅力にご用心。