八月の朝

って好き。
猛暑にもかわらず唯一一切のけだるさが無い時間。
そしてラジオ体操の記憶。
子どもが住むあらゆる家から、誰も文句を言わず、何も言わず。それはもう機械的に小学校の校庭に向かう、あの15分間の魔力。
ラジオ体操を一ヶ月続けてどのような身体的変化が現れたか、などの効果測定は全く無く、あるのは「皆で踊っている」という事実だけ。子どもたちはカードの全ての枠に色違いのハンコをそろえることを望み、大人たちは一学期末に配られた「夏休みの手引き」にそって、「不良」を防ぎ「健全」を育成している、気になっている。
まさに機械的なあの感じ。

学校や町内会が行う夏休みの「ラジオ体操」、その企業バージョンが「サマータイム」だと思っていて。効果は計れていないにもかかわらず、なんとなくけだるい夏を有意義に過ごしていると、そう思い込ませてくれるんです。でも実際は、際限なく後ろに伸びる帰宅時間を、なんとしてでも食い止めようという意識が無い限りは、全く有意義な一日(仕事の後の時間)を過ごせないわけで。今日も私は「早く帰ろう」と硬く決意して出勤。