ラブ・マリッジ論(担当教官:上野千鶴子)

今日の内容 前回に引き続きロマンス革命と情熱恋愛の実態について。
恋愛って、階級、年齢の差に関係ない、非功利的なものっていうね。けれどそれって間違っているんだよー。  ◎社会学的見地から分析した結果、見合いよりも恋愛結婚のほうが似たもの同士で結婚している(近接性、類似性がある)そう。  ◎親の規範を内面化していることから、見合いのために親が選ぶ人と、自分が選ぶ人はほとんど同じタイプの人なんだって。けれど、親に勧められた人と結婚したくはないし、親は結婚に反対するから、さらに恋愛に対して情熱的になる。しまいには父を裏切り、自己責任で夫のもとへ。本人は自己の開放と思ってるけど、身寄りや共同体と絶縁したために、かつてないほどに夫に従属状態。  ◎あと、恋愛は非功利的というけれど、階級の上昇を期待して打算的に恋愛をする人がいる(スタンダールの『赤と黒』がいい例だね。この本、お勧め。)  ◎恋愛結婚は不安定。見合いより恋愛結婚のほうが離婚率高い。


いちばん面白かったのが、夫婦が性愛化したことで、快楽の相互義務が発生し、やっと妻にもオーガズムを得る権利を獲得することができた。けど、規範化によって性愛が足りない夫婦は欠陥しているとみなされるようになったこと。

最初は極端すぎるくらい規範通りに動くからなのかな、差別が生まれてしまうのは。うまくいかないものねえ。