介護体験日記

行く前まではあんなに嫌がっていたのに、結局は施設利用者とお別れするのが寂しくなっていた。
知的障害者への見方*1がかなり変わったし、社会で働きたくても働くことのできない社会状況について考える機会になったということで、とてもよい経験をさせてもたったと思う。

知的障害者は健常者よりも自分の思うとおりに身体や心を統制できない人というだけで、がんばって何かをやることもできるし、任せられた仕事を責任を持ってやることができる。こちらが彼ら一人一人の特性やできることとできないことを見極めて仕事を与え、忍耐強く教えれば、ともに同じ職場で働くこともできるとおもった。彼らにとっては就労することが大切なので、就労場所が増えることを期待したい。まあ、そのためには資本が大きくてある程度の余裕が無くてはならないけれど。だから、まずは、知名度の高い大企業が自社のイメージアップ目的でも良いので、障害者を集めた職場を作ることや、地方公共団体やシルバー人材センターで扱うような軽作業を障害者にも委託するとかしないと、仕事場は増えないだろうね。知的障害者は一生このような施設で暮らすことになることが本人にとって良いことか、どうかは私には分からないけれど、仕事を欲している人が現にいるわけで、その人たちが仕事に付くことができるよう、理解が浸透するといいなと思う。

*1:こちらの予測不可能な行動ばかりして、手に負えない状態かとおもっていた。自分のことがほとんどできない重度の知的障害者の場合はそうだけれど…。