結婚契約と売春労働契約

性的自己決定権は契約の前では無効になるのか?
この問題は結婚契約における夫婦間レイプの問題において論じられてきた。婚姻関係にある男女の性行為はすでに婚姻によって合法化されており、個別の性行為について性的自己決定権の行使は放棄されていると考えられてしまうため、それはつまり性的特性論によって、妻が夫の性的要求に応えることを妻の務めとする夫婦観念が生んだ。

労働関係においても同様のことが見られる。性的自己決定件が労働契約によって放棄されてしまうということは、性的自由の侵害であり、性的服従を強いられることとなる。

『性的自己決定権は、個別の性行為について、その都度、行使されるものである。』
この権利は契約によって放棄することのできない基本的な権利である。『男性に支配性を女性に服従性を刻印する社会にあって、女性の性的自己決定権は、譲り渡すことのできない権利として保障されなければならない。』


そういえばどこかの国は、性行為中であってもどちらか一方が行為を拒否したにもかかわらず続行したら、犯罪になるんだよね。本人がだめというものはだめ。ヤッたから、この関係だから許されるということではないんだ。
性的自己決定とはそういうこと。