男は怒られない/男に怒らない

私は、某大手スーパーの早朝品出しアルバイトをしてます。
朝6時から10時(学校のある日は9時半)まで、週5日。若い私も少々疲れる肉体労働なのだけど、労働者の大半は主婦が占めています。もっと詳しく言うと、高校生、大学生の子どもがいる私の母親と同じ位の女性が多いよう。年の割にはと言っては失礼なのですが、動きは機敏で作業効率・能率共に良いでので。決してあなどれません。
しかし、そうはいってもとりわけ力を必要とする仕事には若い男性を配置しているようです。しかし実際はというと、この職場は男女の力量の差はほとんどなく、むしろ頼りにされている男性のほうが動きが鈍いんですが、まあ、男性ということで頼りにされているのです。

で、その若い男性と中年女性の係わり合いで面白いことがありました。以下、やり取り。


S『Tくん、なんで昨日休んだのよぉ。すっごい大変だったんだからね。もうめっちゃくちゃ。』(今週は大きな売出しで品が多く、ハード)
T『…』(淡々とたまねぎを並べている)
S『具合でもわるかったの?ねぇ?』
T『…』
S『おとといあれ(Tは一昨日作業が遅くて私とSで彼の作業をやった)だったから、具合でも悪いんじゃないかって言ってたんだよ』
T『いやぁ…、昨日友達と飲んでたんですけど、途中で寝てて起きたら12時過ぎてて、やっばって…』
S『何がやばだよ。まったくもぉ。』
S『でも、まぁ、男の子はよくそういうの(飲み会)あるからしょうがないけどね』
T『ははは』(苦笑い?)
S『みんなにはそういっちゃだめだよ。風邪だってことにしときな』


その会話から、男はよく飲み明かすという命題が真であり絶対であるという認識があり、『まったく男はどうしようもない』と思いながらも男らしさを感じているという感じ。単に起きられなくなるまで飲むのが悪い、そしてさらに無断欠勤するのは悪いんだからそこを注意できればいいんだけれど、どうも酒好きという男の性が事実関係を見えなくしてしまうようです。

まあ、女についても似たことはありますが*1

でも、男とか女とか性別や様々なカテゴリーにおける規範を特権化されることで行動の責任が追求されなかったり、優遇されるということは、しかられたり指摘されることによる成長のチャンスを逃していることであり、もったいないことだなぁと思います.

*1:女子が泣き出すと怒るのをやめるとか。でも、私は中学のころ『泣くな!泣いたってしょうがないんだよ!』と反対に怒られたことがありましたがそれは今思うと良い経験だったと思います