中絶胎児の再利用

「中絶胎児の細胞は役割や機能が固定していないので、再生医療に有用だとして研究が進められている」、ということで、特に鼻粘膜細胞(OEG)の利用が始まりつつあるようだ。
そして、既に日本人では脊髄損傷患者9名が北京で中絶胎児からの細胞を移植したという。(『中絶胎児の細胞移植、脊髄損傷患者9人が北京で』(2004/7/22)http://www.asahi.com/health/medical/TKY200407220173.html

しかし、文中で書かれているようにこの再生医療技術は
「現段階でこの治療法の効果や安全性ははっきりしていない。」
「治療後に運動機能が回復した例がある一方で、多くに治療後しばらく神経の痛みが生じると報告されている。」
など、安全性や有効性における懸念が残る。

NPO団体の『日本せきずい基金』は、この実施方法や安全性への懸念、有効性の評価の不十分さを指摘し『科学的な臨床研究とは言えず、現段階では推奨すべき治療法とは言えない』との見解をまとめている。(日本せきずい基金HP:http://www.normanet.ne.jp/~JSCF/

こういった安全性の面からだけではなく、倫理面からの議論が展開されるであろうが、その辺のところは中国ではクリアーしているのだろうか。

○中国国際回復支援センター(日本語版)http://www.spine-damage.com/