働く既婚女性多い地域ほど出生率高い…政府調査で判明YOMIURI ON-LINE(8/17)

会議によると、2000年国勢調査で、25歳から34歳の既婚女性のうち、調査を実施した同年9月に「少しでも働いた」と答えた人の割合(労働力率)は全国平均で44・1%。北陸の59・5%が最も高く、東北、四国、中国、九州(沖縄県除く)が続いた。低いのは近畿36・7%、北海道41・1%などだった。

 1人の女性が生涯に産む子供の数を示す合計特殊出生率は、2001年人口動態統計で全国平均1・33。東北が最高の1・48で、以下は九州、中国、北陸の順。南関東、北海道、近畿は全国平均を下回った。

この結果から、「既婚女性の労働力率が高い地域は出生率が高く、労働力率が低い地域は出生率が低い」という傾向を打出すのは、少々雑ではないか?ここからある一定のイメージ、*1が湧きかねないと思うのは、私だけ?恣意的に思える。

また、男女共同参画会議は、この今回の調査に対して「自宅から職場への通勤時間・距離や同居家族の構成、保育施設の充実度などが影響しているのではないか」と見ているというのだが、既婚女性が働く理由を働きやすさのみに目を向けているというのも視点不足であるのではないだろうか。子どもがいてお金が必要だから働く、農家の場合なら家族従業員だから当然働く、ということも大いにあることだ、むしろこの方が多いのではないか?(といろいろバイトをやってきたが、既婚女性の働き方を見てそのように思う。)

とりあえずこのような結果に対して何を言っても意味なしなので、今後の詳しい調査研究に期待します。

*1:例えば、ここで述べられている「労働」というもの、企業で、一般職や管理職として雇用されている女性のイメージを持たせる。労働の形ごとに分析して欲しい。きっと、既婚労働者における出生率を高めているのはパート労働や家族労働をして言う人だと思うから。また、このように女性の労働をひとくくりにたデータを出すということは、女性の就労を推進する、支援することが少子社会において必須であるという結論を出し、企業における雇用環境・条件の向上につなげようとしているのだろう、と思ってしまう。まったく、このデータの意味をいろいろ考えてしまうわ。