ラブホルモン

講談社 ; ISBN:4063610802 ; (2002/10/04)

「心も売ります。16歳です。」

200X年、政府は離婚率の低下、出生率の増加を狙って「惚れ薬」ラブホルモンを医薬品として認可。夫婦のみに使用可能。そのラブホルモンを用いて心も売る援交を行う日野あさぎと、彼女を”真の”愛の力で更生させようとするたつや。ラブホルモンを巡る愛についてのお話。

ね、面白そうでしょ?
2年前に単行本になったとはいえ内容は古くない。
面白いから読んでみて。宜しければ貸します☆


★ポイント★(漫画中での、です。)
〓身体と心(愛)は別物である。(前提)
 <証明>怒り、悲しみ、憎悪など様々な感情からSEXをすることも可能だから。
〓しかし多くの人はSEXに愛(心)を求める。
〓また、愛があればSEXするものだとも思う。(特に夫婦関係において。)
援助交際は身体を売るものであり、心は売っていない。
〓愛を伴うSEXに価値を見出す限り、〓であることより身体同様に心も売ることが出来る。愛あり/なしのSEX。同時に愛を売ることでSEXとの関係を補完することになる(主人公の思惑から外れる行為である。)
〓ラブホルモンが生み出す愛は偽物か?本物か?どちらにしろだったらどうなんだ?
〓愛による行為と献身的なサービスと一体どう違うのか。
〓愛がある≠優しさが生じる、ではないという感情の複雑さ。愛ゆえに暴力を振るう、など。DV。強制的な行為。


思ったことは、〓の愛の形は人それぞれということより、愛を売るといったって、相手が求める形で提供しなくては愛であるとは見なされない。故に完全な意味で「心を売る」こと出来ない。結局自分の心であるということ。
難しいね。人間関係は。でもだから面白いと思うんだけどね。
そんなわけでした。