よそに女を○○○
「国語辞典とジェンダー」(『岩波 女性学事典』の130頁)。
国語辞典が発信する内容を
1)語の選択―採録の有無
2)語釈の記録の仕方
3)用例の示し方
の3つの側面からジェンダーの視点を用いて考察するというものである。
1)は例えば女性差別語の”女だてら(に)”が採用されているかどうかについて、
2)は例えば”貞操”の語釈の記述の仕方について(貞操を女性に限定した記述があるかどうか)
3)は例えば動詞”こしらえる”の用例について(わざわざ「よそに女を―」という女性差別的な用例を載せているかどうか)
といった考察がある。
私の手元にある、『岩波国語辞典』第五版(1997年)も2)3)が該当していた。
さらに、「女」を国語辞典でひいてみたら、そこにも「―をこしらえる」という用例が載っていた。
なんだか面白くなって次々とひきたくなってきた。
ちなみに、私の事典は手軽な家庭用のものである。小学生用などの子供用の事典にはどのように書かれているのだろう?非常に興味がある。