某大型スーパー、フードコートにて社会を眺める

お昼にファミレスで勉強していたら、「勉強はご遠慮ください」と追い出されてしまいました。
同じ食事をしていないのでも、会話しているなら良くて、勉強しているのはだめって、その差は何だ?等しく追い出しなさいよ。全くむちゃくちゃです。
仕方なく隣接の大型スーパーに入り、フードコート(ジャンクな食べ物が沢山並んでいる場所)に座って、騒音の中で勉強していました。

子どもが多いですね。少子化って思えないほど、相当な若い子(とその親)が多いです。
時間は1時から2時半までいたのですが、この時間帯になってもかなりの大人と子どもがお昼を食べていて、驚いたです。

さらに驚いたことには、子どもがマクドナルドのハンバーガー、ポテトを食べている率が高いということ。しかも、子どものみハンバーガーを食べ、一方で大人はラーメンや野菜の乗っているうどんなど、栄養価としてははるかにハンバーガーよりも優れたものを食べているということでした。
何を思って子どもにだけハンバーガーを食べさせているのでしょう?
安いから?子どもがそれを好きだから?栄養素について気にしないのかしら?


私は、そこにマックがあるから、そこに野菜が無いから、と考えます。
学校では家庭科や栄養教諭による食育によって、人間に必要な栄養素とその役割を学び、バランスの良い食べ物を選択するための知識を得るわけです、一応。しかし最近、食育を徹底して行うよう政治的な働きかけがありますが、国民が食にたいして意識が薄いことを、教育が徹底されていないから、知識として獲得されていないから、と簡単に教育のせいにしてよいものかしらと思うわけです。もっと他の大切な要因があるでしょ!と思うのです。

例えば、私は外食やコンビにでご飯を買う際、野菜の摂取が非常に難しくて買うたびに困っています。確かに、野菜の料理が無いわけではないのです。
しかし問題がいくつかあるわけです。
まず、それらを主食や主菜に追加してゆくと、非常にお金がかかります。例えば、お昼は500円以内で済ませたい!と思うわけですが、バランスの良い食事を摂るためには少なくとも野菜と主食、そして糖類の少ない飲み物は選択したいものです。するとまず、コンビにでしか食べられなくなります(ファミレスやファーストフードでもいいのですが、野菜だけしか買え無い場合が多い)。サラダ250円、お茶147円を選んだとしたら、残りの103円でおにぎりを1個買うしかないのです(パンではカロリーや油脂や糖類が多いから買わない)。バラエティが少ないですので、毎日同じ組み合わせになりかねません(それでいい人ならいいですが、実際飽きますよ)。
また、辛うじて摂った野菜も、たいてい根菜又は緑黄色野菜又は海藻が不足しますし、そもそも全体的に量が不足しています。

つまり何がいいたいかというと、外食は人間に必要な食べ物が高すぎる!ということですよ。穀類や油類なんてどうだっていいのです。それらを含む主食は安いし、主食を摂らなくても糖類や油脂は様々な料理に含まれているのですから。ミネラル、たんぱく質は身体に必要なのにも関わらず、食事において少ない上に高いのが問題なんです。サプリメントで摂取すればいいってもんじゃないですよ。一家がそれを利用したとすれば、かえって高くつきます。

ほんとに、もうっ、最近の私の消費内容は、ほとんど食事ですよ。健康に気をつけていたら金が足りない。カロリーメイト食べて、飲んでしているような日々になりかねません。そんなのいやですよ、絶対。

だからね、栄養と金額を気にして食事を買うことに疲れているので、子どもを連れている大人にとって、栄養を気にするよりも手軽に子どもが喜ぶ食べ物を食べさせるのが手っ取り早いというのは、よく分かります。そして、安く手っ取り早く食べようと思ったら、ファーストフードしかないのです実際に。さらに庶民が利用するスーパーに来ている普通の人たちが、そんな普通の人を狙って展開するファーストフードを喜んで利用しているのを見ていると、本当に切なくなります*1。なんとか物価が下がりませんかねぇ(最近キャベツを作りすぎて価格が下がるのを恐れてトラクターでキャベツをつぶしていましたね)。オーガニックだとかそんな高級志向に向かう健康志向ではなくて、庶民レベルでそれが向上しませんかねぇ。
と、ぼんやり思ったのでした。
おしまい。

*1:ある埼玉県内の大型スーパーでは、店内にある子ども用のゲームセンターの目の前に、さも子どもを狙うかのように小型のマックがあります。