せきたてる声と導かれる人びと

今日、久しぶりに晴れた空を眺めながら*1、ぼんやりと地下に乗っていました。
電車はホームに着き、いつも通り感慨なく降り立つわけですが、今日はなんだかとても騒々しいく感じました。というのも、駅を降りてしばらくすると「ドアが閉まります」というアナウンスがけたたましく鳴り響き、それは恰もアメ横の魚屋さんが駅員に成りすましているかのようで、酷く声が大きいくせに音質が悪いのです。
突然の大音響、そして「駆け込み乗車は危ないです!危ないです!」という声を号砲に、今までのんびり歩いていた、階段をのぼっていた人たちが、アナウンスを聞いているにも関わらず、ドアに向かって突進し始めたのです。アナウンスを聞いたから走る、でもアナウンスの内容は聞いていない。
あれですよ、まさにバーゲンの気分。
乗れなくなる(商品がなくなる)ということを知ってしまったら、人は走るでしょう?
しかもやかましく言われたら、心が急くでしょう?
こんなにも意味を成さない言葉があるんだと思いました。
もちろんこの言葉以外にも色々あるんでしょうね。
考えてみたら面白いかも。

*1:茗荷谷⇔後楽園は地上なのです