第2回F-GENSシンポジウム「ポスト冷戦期のアジアとジェンダー研究」二日目午前、若手研究者企画セッションのお知らせ。

以前も日記で宣伝をしましたが、11月5,6日の二日間行われるお茶の水女子大学COE「ジェンダー研究のフロンティア」主催、第2回F-GENSシンポジウム「ポスト冷戦期のアジアとジェンダー研究」の2日目(6日)午前に開かれる若手研究者企画セッション「アジアから発信するジェンダー研究の現在(いま)−若手研究者の視点から−」があります。
今日はその紹介。


セッションは、以下の二つの分科会で構成されます。
分科会A「境界に挑戦する−ジェンダー、人種、階級、国家−」
分科会B「暴力の不可視性−文化の脱ジェンダーをめざして−」

両セッションはいずれも、様々に異なる研究領域においてジェンダーを研究している若手研究者たちが、自分たちのこれまでの研究成果を発表することを通じて、ジェンダー研究のこれまで・現在・今後の在りようを問うべく企画されたものです。このセッションの趣旨は、若手研究者が複合領域の観点からジェンダー研究を議論することにありますが、その最大の特徴は、企画、運営に関しても若手研究者自らがすべてを担った点にあります。

この分科会を充実したものにするために、各報告者の発表後、コメンテーターがコメントをおこないます。その後、参加者たちがお互いの発表に対して意見交換して、フロアも含めた会場全員がコミットできるようにディスカッションの時間を取る予定となっております。

会場の皆様とともに、ジェンダー研究の現在(いま)、更には今後について、刺激的、挑戦的、先鋭的な議論をできればと報告者・企画者一同心より願っております。

学会の多い時節柄、みなさまお忙しいことと存じますが、是非ご参加くださいますようご案内申し上げます。また、お知り合いの皆様にも、お知らせくだされば幸いです。

COE若手研究企画セッション関係者一同

COE若手研究者企画セッション
「アジアから発信するジェンダー研究の現在(いま)―若手研究者の視点から―」
【日時】2005年11月6日(日) 10:00〜12:00 (開場 9:30)
【会場】分科会A: 生活科学部本館209号室
     分科会B: 生活科学部本館306号室

◆分科会A「境界に挑戦する―ジェンダー、人種、階級、国家―」

司会: 伊藤るり(お茶の水女子大学 COE事業推進担当者)
報告1: 丹羽 敦子・松永 典子(COE公募研究採択者)
      「越境するオーランドー」
報告2: 鳥山 純子(COE研究員)
      「新しい「良き妻・良き母」言説
       ―安定したアイデンティティと社会評価の獲得を目指して―」
コメント: 山口 菜穂子(COE研究員)
発表3: 小林 淳子(COE公募研究採択者)
      「日仏家族と越境性
       ―リセ・フランコ・ジャポネの保護者会活動を事例として―」
コメント: 徐阿貴(COE研究協力者)

◆分科会B「暴力の不可視性―文化の脱ジェンダー化をめざして―」

司会:根村直美日本大学 COE客員研究員)
報告1: 柳原 良江(COE研究員)
      「日本における女性の自己決定権の変遷と現状
     ―セクシュアリティ研究における自己決定概念の展開の一助として―」
報告2: 小門 穂(COE研究協力者)
        【共同研究者:三村恭子、洪賢秀、張瓊方】
      「医療技術の開発と女性の身体へのまなざし
        ―産婦人科内診台を事例として―」
コメント: 古澤 有峰(東京大学大学院博士課程)
報告3: 大理 奈穂子(COE研究員)
        【共同研究者:上田智子、田宮遊子、中島ゆり、辻智子】
      「研究者の社会化と暴力―大学におけるハラスメント―」
報告4: 内海 紀子(COE研究員)
      「笙野頼子『金毘羅』を読む
     ―クロス=ジェンダード・パフォーマンスは言説の暴力を超えるか―」
コメント: 倉田 容子(COE研究員)