理想の結婚相手

「理想の旦那様」http://camellia.cc/marriage.html
(kmizusawaの日記 - 理想の結婚相手 より)

面白く読ませていただきました。

私:「人選ぶにしてもどう考えても理想高すぎ。「20代で自分の収入だけで家族全員養える一定以上の学歴と収入持ちのイケメン」ってどんだけハードル高いか分かってんのか?」


妹:「あくまで理想なんだからいいじゃん。そっから年齢とか考えて少しずつ妥協するの。アンタみたいにアニメ女で現実逃避してる方がよっぽどヤバいし」

「理想高すぎ」に対して「あくまで理想」
ナイス、冷静な妹。

人の価値、ではなくて、人に付随する幾種の属性や特性に対して様々な価値が社会的に付与されている。プラス、その社会的な価値を内面化することによって形成された自己の価値基準がある。その二つの評価基準で考えている。社会の価値が個人の価値形成に働きかける力は大きい。
だから、理想を聞くなんて、ナンセンス。そして、もちろん聞き手も、多様な意見、例えばこの話の場合、どのような社会的地位の人が好きかという問いに「ニートがすき♡」ということは期待していない。お互い一般的な話に終始する。
そして、妹との喧嘩も予定調和的に行われている。
妹が高い理想を言っただけで、「いい身分だ」「ほんと女って性根も頭も悪いのな」、彼氏と別れたことを持ち出し挑発、妹キレる。切れて暴言をはく妹を描写することによって、その理想がどれほどに高いかを強調。
と、私にはその理論はよくわからないけど、理想を語ってよい身分とやらがあるようだ。理想なのにね。

女にとって生きやすい合理的な選択としての結婚。その結婚相手に求める条件(人それぞれだろうが、女性の就労継続が困難な日本では多くは働かなくとも十分な夫の収入がある、という条件だろうか)を高く設定するのは、女にとっておかしくも身分違いでもなんでもない。生きてゆくためだもの。「高い理想を抱く女に対して、身分違いとか言うなら、プライドが高くて売れ残るだろうと感じるのなら、女が結婚相手に高い理想を抱かなくても自分一人でも稼いで生きてゆけるような社会をともに志向しませんか?そうなれば、女は男に過度な期待はしないからさ。」と思った。感想ね。