Judith Butler講演会

本日です。
徽音堂は寒いので寒さ対策は万全に。
そして早めに並ぼう。


12日にICUで座談会があったんですね…。
http://d.hatena.ne.jp/irukahotel0608/20060110#p3
http://d.hatena.ne.jp/irukahotel0608/20060112#p1
70人規模で2時間。竹村和子先生も。
うらやましい。

感想

11時半到着。12時会場のはずが、既に会場内に人が。案外人は少なく私は前から5列目。
あの講堂が果たして2000人入るのかどうか知らないけど、結果的には1階席が埋まり、2階席にも少々いる程度。そうそう2階に北原みのりさんがいた。

内容については『Undoing Gender』の、特に理論と政治の関係性、精神分析の2点について。
概括していいものか悩むけど、わたし用のメモね。
理論と政治については、ジェンダーセクシュアリティに関する多様な運動やイデオロギーについては進歩主義歴史観で見るのではなく、関係性のネットワークを通じた緊張の中で運動を定義してゆくということを言っていた。
精神分析に関してはジョージ・L. モッセの『男のイメージ』とほぼ同様の話をしていた。外部に存在する規範だけではなく、同時に心的内面によってもジェンダーが位置づけられているということ。ジェンダーと自己認識の不一致であるトランスジェンダーを考えるに当たって、類似の構造としてフロイトのメランコリー(対象の喪失を自我の喪失へ置き換えることで生じる。自己の欠乏を露呈する人)の理論を出してきたのはとても面白かった。