久々にネットで感動したこと

トラックバックは、読まれることが保障されていないにも関わらず、自分のページ上にしぶとく自己主張する、気がかりなヤツです。私は、主流の議論から脇にそれ、そちらがわで独自に議論が行われているということが非常に気がかりではありますが、いったんそこでの議論に参加すれば、様々な自己の分断とそれにともなう煩雑さを経験することになるので極力避けております。しかし、今回は、真夜中で疲れていたのでしょうか、うっかりトラックバックの自己主張に負けてクリックしてしまいました。
まぁ、自分がそういう訳なので、よもや他人なんぞトラックバックをクリックするまい、ましてやそのページにて発言など、と思っていたのですが、実際には、私に宛てられているメッセージを別の方(id:idiot817さん)が応答して、私の過去の主張を元に、相手側の間違いを訂正しているではないですか。他人の議論のために(ため?)過去ログを頼りに発言するなんて。ううむ。私の熱いパトス(笑)を知っている(≠理解している)にも関わらず、それが私が怒っているとでも思っているのか、いないのか(たんなる議論なのにね)、よそよそしくなったり、あえて当日記を話題にしないような親しい人もいますので、本当に感心しました。
私は、(誰かの気持ちになって考えることはあっても)、誰かのため、誰かの利益のために、誰かに成り代わって文章を書こうと思ったことがないのですが(単純に本人がやればいいと思っているので)、きっと、誰かの思考の軌跡を「素直に」たどって思考してみるということは、思いやりとか、やさしさといった類の行動なんだろうなぁと思います。自分の解釈をはさまずに、他人の思考をたどるということはなかなかできないことです。
こういった丁寧な読みをし、相手に対する想像力を持って直面しようとする人は、私は、大好きです。