読書と経験
でも、よくよく考えてみてよ、別に体験したからってそんなに偉いかっていうとそれもちょっと違う気がする。なんでも実践主義でずたぼろになっていろいろ体験してる人がいたら、それはそれで気の毒すぎる。ましてや、犯罪とか危険なことなんていちいち経験してられっかっていうの。だから、実体験に対して読書は恥じる必要なんかないと思う。殺してみて初めて殺人者の気持ちが分かった!とか、そういうほうが想像力が欠如していて恥かしいでしょ(次元が違うか)。
で、話がずれてきたんだけど、読書を経験と比べなければいいじゃない!と思ったのです。書き出すとか、フィードバックするとか、形にしないと経験に勝てない気がするというのは判るけど、なんか思うところがあればそれでいいのじゃないのかと。何も思うところがないのだったら、それが真実なのでは…。面白くないものは面白くないし、自分に届かないものは届かないと思うし。
パワーある文章です。
「読書と経験と比べなければいいじゃない!」
というのは、もっともです。次元が違いすぎるし、比較するものではないです。
「なんか思うところがあればそれでいいのじゃないのかと。何も思うところがないのだったら、それが真実なのでは…。面白くないものは面白くないし、自分に届かないものは届かないと思うし。」
という至極真っ当な言葉が、心に染み入る、夏の夜。