はてなスターを付ける動機

http://s.hatena.ne.jp/guide
はてなから遠のいて4ヶ月近く経過しますが、本日「はてなスター」という機能を初めて知りました。
"コメントを付けるには敷居が高い、でも何らかのメッセージを伝えたい"というブロガー、読者がどれほどいるのかは分かりませんが、既に私の寂れた日記にもはてなスターが付いていることから考えれば、確かに、そういったニーズはあると考えてもいいのかもしれません。
そもそも、「はてなスター」や他のブログ機能に搭載されている気楽なレスポンスを促す機能は、従来の一方向的メディアには無いものです。読者・視聴者の意見・要望を聞くためには、はがきやFAXやメールなどを送る、サイトから応えるという能動的な参画が必要です。実際、私が制作に関わっている紙媒体でも、様々な方法を用いて読者に意見やアンケートへの回答を促していますが、うまく促せていないという実感があります。それは、読者が異なるメディアを横断する手間にストレスを感じているから、そしてその手間の対価としての「プレゼント」が魅力的ではないから、もっと言えば、何かを得てまでして面倒なことはしたくないなどの理由が考えられます。
それに対して「はてなスターは」、今読んでいる場所から移動することなく、さらに発言する必要もなく、「関心があります」というメッセージのみを★に代弁させることができるのですよね。手間もかからず、言葉の責任を負う必要もないので、読者にとって便利。しかもメッセージを送りたければ直接筆者に届けられる「はてなメッセージ」があるというのですから、議論に発展させたくは無い、やりとりを見られたくはないが、特に何か個別に意見を伝えたいという読者には待ってましたという機能ですね。
それにしても、特に対価があるわけでも、コミュニケーションが促進されるわけでもないのに、「関心があります」というメッセージだけを送りたいと言う読者側の動機についてとても興味があります。読者が「はてなスター」を付けるのは、筆者に対してのエールなのか、それともブクマのように他者の文章をコレクション化して自己呈示したいからなのか。もう少し「はてなスター」の行方を見てみたいとおもいました。