クリスマスシーズン真っ盛り

おもちゃ屋さんも繁盛する時期が来た。
子どものクリスマスプレゼント欲をあおるように、店内のディスプレイは激しく鮮やかに彩られている。しかし、だからといって商品内容が変わるわけではないから、店内にはある色の傾向がはっきりとわかる。
男の子用のおもちゃ、女の子用のおもちゃが存在するだけでなく、それが男の子=青や緑などの寒色系、女の子=赤やピンクなどの暖色系に色分けされているのだ。

あれは不思議なもので、決して子どもは男女それぞれのおもちゃの場所を行きかうことはしない。たとえ魅力的なもの(私の場合はプラモデルと模型と飛行機とラジコンとミニ四区がほしくてしょうがなかった。作りたかった。)があったとしてもめったには近づかない。棚の色あいで反射的に察知しているかのよう。

そういえば余談だけど、従兄弟がかつて3歳くらいのときに、赤い色で男の子的な熊の絵が付いたトレーナーを叔母が着せたら、赤は女の色だからいやだといって脱いでしまって着なかったっけ。

まったく。

おもちゃを男の子向け、女の子向けで分けることで、それぞれのジェンダーにとって適切だと思われいてる遊びや行動や性格を刷り込むことだけでも大変ジェンダーの問題性を感じる。また、それだけでなく、色の生活の密着度や伝統からいって、色をジェンダーの表象として結果的に用いることでジェンダー意識をより無意識のものへと変化させることが可能となっているのではないかと思う。

せっかくいろいろな色があるのだから、服でも持ち物でももっと好きな色を持てばよいのに。紳士服を見ていると色について不自由で貧しい気持ちになるよ。