エヴァンゲリオンに見る女性の社会進出
2010年日本社会とアファーマティブ・アクション
http://member.nifty.ne.jp/LOVE/zatu/afa.htm
女性の労働進出を促進した要因を、2010年という時代背景とそれ以前の歴史とを考慮に入れながら考察する、しかも『エヴァンゲリオン』の女性(リツコ、ミサト)を例にして。
漫画でしょ?と思うかもしれないけれど、
女性の社会進出の要因を、
〓労働力市場からの要求(労働力不足*1と第三次産業の雇用増加による)
〓アファーマティブアクション
とするのは、あながち間違っていないと思う。
実際、パート労働市場は女性(特に既婚女性)を欲しているわけで、かつ、女性も積極的理由によりパートタイム労働を選択している(家事と育児の両立という理由で)。女性が働く意志があるのだから、あとは女性の労働の価値を見直すこと(適切な賃金体系へ)、それらと同時にある程度の数の平等を実現することが女性の労働環境、条件の向上に必要だけど。
でも、
しかしミサトに職場において女性性が要求される場面がないわけではない。それはケンジらの心理的メンテナンス対応の業務である。つまり彼女はその点では、看護婦・保母などの職種と同様に“母性”を業務として要求されているのだ。それは碇ゲンドウが私生活のレベルでさえも“父性”の発露を拒否している事実と対照的に映る。
ということから、
一九九〇年代と比較して雇用での性差別が劇的に減少した二〇一五年の日本社会でも、性的役割分担に関しては大きな課題を抱えているようだ。
と導き出すのは言い過ぎというか、ちょっとずれているというか。