【ゼミゼミ】最終回!別学と、公教育へのニーズの反映について

実質的平等の側面から男女別学をかんがえようとして、障害者別学を比較対象物としたところで昨日はおしまい。
今日はどうやって男女別学を詳細に分析するかを考えるのだが、それは困難であるということを述べる。一つは公立学校の性質ゆえの困難*1、もう一つはという「法の元の平等」という視点からの分析では限界があるということ。別学当事者のみがその実質的平等の実態を知る。
そこで、「平等主義」がもたらす政治性を、法によって周縁に虐げられた当事者の声によって問い直す必要があることを提案。近年の男女共同参画社会の一環としての男女共学推進政策を支える「平等主義」を問い直し、「平等」の名の下に差別的であるとされた当事者に再び光を当て、いかに平等主義の完成としての社会がいかに<男>を基準としたイデオロギー的な構成物であるかを明らかにし、地方公共団体における民主的な決定方法としての聞き取りを見直す。

今後広げて調査したい分析視点*2を挙げて次回の研究にまわして、おしまい。

*1:公立学校であるから全校同一の試験方法、カリキュラムであり、別学だからっといってアファーマティブアクションとしての目的は持ってはいない、ゆえに別学志望者=性規範に苦痛を感じる人ではない、だから結果としてジェンダーバイアスが少ない環境が作られるにすぎない。また、その効果は学校の校風によるものなのか別学によるものなのか区別が難しい

*2:KEY:行政と住民、シチズンシップ、民主主義、男女平等な教育、ヒドゥンカリキュラム、アメリカ、イギリスの別学に関する先行研究