性同一性障害とブレンダと名づけられた少年<先天的に形成される例>

しかし、ジェンダー形成は先天的なものであるという説もある。

まず、性同一性障害について。
性同一性障害、特にTSの人は、自分は自分の性自認とは異なる性別の身体を持って生まれてきた、という考え方えをする。これはつまり、自分の身体以前に性自認が存在する、性自認は先天的なものである、ということを示している。ゆえに身体をに心を合わせるための性別再判定手術性同一性障害という「病気」にに対して効果的な治療法なのである。

次にブレンダについて。
http://www.ipdx.org/japan/review-colapinto.html
ちょっと書くのには長いので…詳しいことは上記URL参照
簡単に言うとブレンダは生物学的に男だけれど、割礼の失敗によってペニスを失った。そこでジョン・マネーは早期に外見上の性別と育児上の性別を同じにすれば、その子は間違いなく男にでも女にでもなる、という仮説に基づき、ブレンダに性転換手術を施し、女として育ててみるという実験をした。しかし、ブレンダは女ではなく男として生きることを自ら選んだ、というもの。
よって当時は、「性自認は恣意的に操作できるものであるという説が否定され、生物学的に決定されているとか、少なくともかなり早い段階で固定されているのではないかという説が力を増した」そう。*1

ううむ、ここで私は思った。
性自認がいつ形成されるとか、どうやって形成されるとか関係ないじゃないか、と。だって、性自認が決定するのが先天的であれ後天的であれ、結局他人がどうこうできるものではないことは確かだから。どう思おうが自己肯定ができる状態に心身ともにあればよいじゃないか、と結果重視の立場に変更。

*1:マネーの実験は失敗に終わったが、その実験のやりかたに不備や間違いが多い。