SPA(5/28号)

フリーター負け組み/勝ち組の特集の陰に隠れてしまっているけれど、
「[素人オンナ系Hカルチャー]爛熟を覗く!」という特集が気になって買っちゃった。

「素人女を取り巻くHカルチャー20年史」がちょいと参考になります。ちょっと。

'84 新宿・歌舞伎町にキャバクラ第一号「新宿キャッツ」がオープン
'85 新宿にテレクラ第一号「アトリエ・キーホール」がオープン
'86 お見合いパブ登場
'89 ダイヤル Q2登場
'91 新宿にブルセラショップ登場
'94 「援助交際」という言葉が全国紙で初登場(朝日新聞
'95 カップル喫茶が全国的に増加
'96 女子高生の援助交際増加 出会い系サイト始まる
'97 ストーカーが社会問題化 
'98 1800人の女性会員を登録した全国最大のデートクラブを摘発  オナパブ登場
'99 「児童買春、児童ポルノに関わる行為等の処罰及び児童の保護等に関する法律」制定
   デリヘルの合法化
'00 セリクラ登場
'01 「新風営法」改正によりテレクラの規制強化
'02 「風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律(風適法)」施行
'03 ハプニングバーが話題に
'04 チョコボール向井氏がパブバーで逮捕

さてさて、この特集では『風俗はきつい』『援交なんてありえない』といいながらも風俗以上のこと、違法行為をする素人について、素人AV、ライブチャット、個人撮影、個人ブルセラメッセンジャーナンパを項目として取り上げている。

とくに金が目的ではなく、気軽さや自分自身の満足のために行っているといいいうのが面白い。
実際の業務内容を考えると風俗と素人オンナの境界線は既に消滅しているにもかかわらず、つまりもはや素人は玄人であるにもかかわらず、素人のフリというか素人だと認識し(風俗や援交をしていないから、という理由で素人なのだろう)うりにしているている。そこには、素人ゆえの気楽さがあり娯楽を兼ねた面もあるのだが、しかししっかりと、自己責任やリスクを認めながら(SPAの記事に載っていた素人オンナたちの場合はそうだった)商売としての性的サービスを提供している。

様々な媒体の登場により非常に容易に『素人オンナ』になれるようになった今日、当事者のセックスやセクシュアリティの捉え方にどのような変化が現れているのだろう。玄人にはならずに素人であることはどういうことなのだろう。なぜ素人なのか。「素人オンナ」が急増したらその価値は低下しないのか、「玄人」の価値は低下しないのか?
「素人オンナ」になりうる私は、ちょっと考えてみたいなと思う。