退職強要・パートへ変更…、妊娠・出産で嫌がらせ横行――余裕失う職場映す (8/24)SmartWoman 日経生活面

ちょっと古いけど、ちょうど仕事について考えていたので載せておく。
妊娠・出産またはそれに関する病院通いや休暇を必要とする女性に対して職場での嫌がらせ、不当解雇、降格などがまだまだある。

妊娠を告げた日「おめでとう」と言われ安心していたところ、翌日の朝礼でいきなり退職を告げられた。「Aさんは、このたび妊娠しました。おめでとう。体に万一のことがあったらいけないので、仕事は今日限りということになりました」

しかし、まぁ、こういうことが本当にあるということに驚くよ。
背景には「妊娠した女性や病気の男性などハンディのある人を抱える余裕を失っている」職場の現状があるそうだが、子持ちは即ち二流の労働力と考えるのはおかしいし、事実、出産前より仕事の処理能力が落ちたとしても解雇される理由としては不十分のように思える。何も完全に給料を支払うことはなく裁量に見合った賃金が出されれば良いのではと思うが、ここにもどう評価するかということで議論はあるようだ。

厚生労働省が先に発表した資料によれば、妊娠・出産を理由にした解雇は減るどころか増えている。全国の雇用均等室が個別紛争解決の援助に乗り出した件数だけをみても、2001年度の61件に対し、02年度は77件、03年度は96件と急増中だ。東京労働局の場合、妊娠・出産による解雇や退職強要にあっている女性からの相談は、02年度の95件から03年度は167件と8割も増えた。

おや、意外と総数が少ない。しかし目に見えない事例を拾っていったら大変な数になるだろうなぁ。

効率優先の職場でお荷物扱いされる妊娠・育児中の女性たち。「21世紀出生児縦断調査」(厚労省、01年度)によれば、出産1年前に働いていた女性の約7割が出産半年後には仕事をやめている。

うん、これが女性の働きにくさを示すのにちょうどいい数字かもね。

しかし、こうした働きにくさの問題を解決するような方向では、結局思うに、根本的な変化はないのではないか、つまり男的な働き方は変わらないし男女の間の力関係も変化はないのではないかと思う。女性が出産後も働きやすい職場が実現した場合、そこに見られるのは男女平等な職場なのだろうか?そうではない気がするのだ。結局”女性は一定期間使えない”と思われることには変わりないのだから。男が育児休暇しにくい職場環境には変わりないのだから。皆が自由に仕事の予定を組んで、生活を考慮しながら無理なく働くという意識が生まれない限り、職場がそれを推奨しない限り、職場環境なんて変わらないと思う。
結局はまた、生活について考えることを求めてしまうわたしです。