消える女子大 受験生離れ、5年で1割共学化 (asahi.com:関西)

女子大が次々と姿を消しつつある。過去5年間で私立女子大の1割以上にあたる12大学が男女共学化した。公立女子大でも大阪、広島の2大学が来春、共学化する予定だ。受験生の「女子大離れ」が指摘される中、残る女子大は「リーダーシップを持った女性が育ちやすい」など、PRに懸命。学部の新設など「攻め」の姿勢で志願者を増やす女子大も出てきた。

<女子大学の歴史> 女子大学は戦後の学制改革で、旧女子専門学校が母体となり生まれた。大学数は増え続けたが、次第に男女共学大学を選ぶ女性が増加。近年は女子中高の共学化が進み、女子大離れに拍車がかかったといわれる。女性のみが学ぶ大学は98年度には99大学あったが、03年度は91大学(国立2、公立5、私立84)に。

 ■過去5年間に共学化した女子大学■

年度   旧         現     

04 武蔵野女子大  →武蔵野大(西東京市

   松蔭女子大   →松蔭大(神奈川県厚木市

   聖カタリナ女子大→聖カタリナ大(愛媛県北条市

03 就実女子大   →就実大(岡山市

   美作女子大   →美作大(岡山県津山市

02 杉野女子大   →杉野服飾大(東京都品川区)

   大阪国際女子大 →大阪国際大と統合(枚方市

   神戸山手大   →同名(神戸市)

   広島安芸女子大 →立志舘大※03年に休学

01 梅光女学院大  →梅光学院大(山口県下関市

00 北海道女子大  →北海道浅井学園大(江別市

   大手前女子大  →大手前大(兵庫県西宮市)

文部科学省「全国大学一覧」より抜粋。年度は男女共学化を実施した時期。