研究のための参考

  • 今、日本のジェンダー研究で何より求められているのは、「男らしさ・女らしさ」という性別特性論の乗りこえだと思う。「男らしさ・女らしさ」という性差意識を乗りこえるべき課題として取り組んできた日本の男女平等政策は、基本法で転換を迎え、ジェンダー主流化への道を切り開くかと思っていたが、甘かった。
  • 基本法、各地の条例制定以後も、意識啓発以外の事業に予算を振り向けるようになったという話は聞かない。依然として、啓発事業でお茶を濁している。これがどうしてジェンダー主流化と言えるのだろうか。
  • それからすると、基本法、条例のどこがまずかったのか、検討する必要があると思う。
  • 私には、「性別にとらわれずに自分らしく」という部分が性差意識論を引きずっており、「男女共同参画」定義の中でも問題箇所に思える。