シンポのメモ

本日行われた「統括研究「ジェンダー研究と<アジア>(連携研究「アジア認識とジェンダー」研究会)」(http://d.hatena.ne.jp/chidarinn/20060105/p1


○基調報告:権仁淑(韓国・明知大学校)「韓国の軍事化とマスキュリニティ」

  • 軍事主義文化と家父長制との関係性において多様なレベルでの分析を行う必要あり。
    • それは、この軍事的秩序を揺るがす重要な手段であり、
    • 民族主義集団主義を警戒し、徴兵制や軍隊生活について活発な議論を女性の主体的な視点で試みることである。

→社会の脱軍事化へへの礎となるだろう。

☆疑問
「女性の主体的な視点」について
軍国主義文化によって規定された男性性、女性性にしたがって人びとが行動しているのにも拘らず、どうしたら「女性の」視点を得ることが出来るのだろうか。
質問票に書いたのだけど答えてもらえなかった。
この疑問に対する報告者の回答が伺える、報告者のコメントがあった。それは会場からの
「『女性』と一くくりにして良いのか」
という質問への回答に対して、
「女性の問題はある程度一般化できる。国家と言う枠組みで保護する/される、犠牲にする/犠牲にされるということを、女性が自分の問題として捉えて考えようということを指す」
と答えたこと。だけど…質問者の期待した回答に答えていないのでは。報告者は女性の問題が「一般化」できると当然として考えているけど、そもそもその「女」が一般化できないといっているわけだから。
だから、私の疑問に対しても納得のいくような答えは返ってこなかっただろうなと思う。
一番興味深いことなのになぁ。まぁいいや。とにかく、ジェンダー論が内田樹の『女は何を欲望するか?』のような論法に負けませんように。
女は何を欲望するか?