大学及び企業における女性研究者の割合

総務省は13日、06年の科学技術研究調査で大学や企業の女性研究者が10万2900人おり、53年の調査開始以来初めて10万人を超えたと発表した。研究者全体に占める女性の割合は前年と同じ11.9%だった。
 所属別にみると、大学などが6万3400人で研究者の21.5%を占め、企業などには3万3800人で6.5%だった。大学では、人文・社会科学系で研究者の28.0%、自然科学系で18.0%を占め、企業では食品工業で24.6%、医薬品工業で22.2%を占めていた。
 過去10年、研究者の数は男女とも増える傾向にあり、男性は06年に75万9000人いた。
女性研究者、初の10万人超え 総務省 - サイエンス

といっても
「研究者全体に占める女性の割合は前年と同じ11.9%だった。」
なのです。タイトルに「初の」なんて枕詞が付くので、大層人数が増えたかのような印象を受けますが、なんてことは無い、昨年から変化なしというわけですよ。
さらに、

学協会連絡会が行った男女共同参画実態調査を解析すると、女性の比率は大学院学生や博士研究員では20%強なのに対し、助手では10%強と減少し、助教授以上では5%前後であった
科学者・技術者の人材のさらなる活用を図る 男女共同参画制度の整備

というように「大学院と博士研究員(ポスドク)のレベルまでは女性の比率はほぼ一定だが、研究職では助手以上で減少する。一方、技術職では女性が大多数を占める」という現実があることを忘れてはいけませんよね。